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「アルコールの毒性」と「日本人とアルコール」

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みなさんこんにちは!

パーソナルトレーナーの森内です(^ ^)

今回のブログテーマは「アルコール」です。

これまでのブログでは、

「〇〇とダイエット」というような主にダイエットをテーマにしたブログが多かったのですが、

今回は私がお伝えしたいのは、「アルコールの毒性」や「日本人とアルコール」。

これらを中心にお伝えしていきたいと思っておりますので、

ぜひ最後までお付き合いください(^ ^)

今回の記事は、アルコールを否定するものではなく、あくまでもそのリスクや注意点に関しての理解を深めるものですので、ご理解いただければと思います✨

アルコールの分解工程

まず初めにお伝えするのはアルコールの分解工程についてです❗️

体内に入ったアルコールは20%が胃で、80%が小腸で吸収されます。

そして血管を通って肝臓に集められ、酵素によって分解され、

アルコール ⇨ アセトアルデヒド ⇨ 酢酸

という処理段階を経て全身に送られ、筋肉や脂肪組織で二酸化炭素と水に分解され、呼気や尿となって体外へ排出されます。

「アセトアルデヒド」が人体にとって毒

結論から言うと、この「アセトアルデヒド」が人体において有害とされており、

交感神経を刺激し、脈拍と血圧を上げ、二日酔いや吐き気、頭痛を引き起こしている原因とも言われています。

WHO(世界保健機関)の発表では、口腔・咽頭・喉頭・食道・肝臓・大腸がんの原因になるとされており、またアルコールそのものにも発がん性があるとされています。

このお酒を飲んだときに発生する有害物質アセトアルデヒドは、

体内の「ALDH(アルデヒド脱水素酵素)」によって分解されます。このALDHには、アルデヒドが低濃度のときに働く「ALDH2」と、高濃度にならないと働かない「ALDH1」があります。

「ALDH2」の働きが弱いか欠けている方は、このアセトアルデヒドが体内に貯まりやすく、

「お酒に弱い体質」になります。

特に飲酒をすると顔が真っ赤になってしまう方は、「ALDH2」の働きが弱い証拠です!

この酵素の働きは遺伝子によって異なるので、私たちは両親からお酒に「強い」か「弱い」かを受け継ぐことになります。

ただし、アルコールで全身の臓器に障害をきたすのは、むしろ「お酒に強いといわれる体質」の人なので注意が必要です。 また、ALDH2が完全に欠けている人は、いくら訓練してもお酒に強くなることはありません。

日本人はお酒に弱い

実は日本人は、平均的にお酒が弱いということは科学的に証明されており、

先ほどの「ALDH2」が機能しにくい方が、全体の44%もいることがわかっています!

つまり、10人中4人以上は、あまりお酒が飲めない。飲んだとしても、有害物質のアセトアルデヒドをうまく分解できない体質なので、二日酔いや頭痛を引き起こしやすいということがわかっています!

ですから一気飲みをしてしまったり、付き合いだからと飲みすぎた結果、急性アルコール中毒を引き起こす可能性がある方が全体の半数近くいるので、周りの空気に流されることなく、ぜひご自身のペースで飲酒を楽しまれることをオススメします✨

また、どれだけアルコールを分解する体質だからといっても、飲酒をした際には少なからず体には悪影響を及ぼします。

睡眠の質が下がってしまう

一番身近な悪影響といえば、睡眠の質の低下です❗️

睡眠前のお酒は眠りの質を下げ、かえって目が覚める回数を増やしてしまいます。

アルコールは寝ている間に体からゆっくり抜けていきますが、その反動で眠りが浅くなります。

また、寝つきをよくするためにアルコールを飲み続けると体が慣れてしまって寝つきをよくする効果がなくなってきます。

実はこの睡眠の質を悪くしてしまうのも、アセトアルデヒドが深く関わっているのですが、

これらを分解するのにビール中びん1本もしくは日本酒1合のアルコールであれば、

肝臓が代謝するには普通1時間かかるため、寝るまでに3時間ほど空けないと睡眠に影響が出る可能性があります。

睡眠の質が悪いということは、睡眠時無呼吸症候群のリスクも大きくなるにつれ、十分に熟睡ができなければ、体の疲れが取れず疲労がたまり、背中や肩や筋肉などのコリが取れず、慢性的に体が痛い状態が続いてしまう状態になってしまいます。

アルコールを嗜むメリット

これまでアルコールの危険性や注意点をお伝えしていきましたが、もちろんデメリットばかりではなく、メリットも多くあります。簡単にまとめると、

・ストレスの軽減…嗜む程度の飲酒は精神的な緊張をほぐし、ストレスの緩和に繋がります。

この現代社会において、ストレスは健康生活に大きく影響してきますので、週末くらいはゆっくりとご自宅で軽い晩酌をすることは、ストレス社会を乗り切る良い方法だと思います。

・人間関係を円滑にできる…おいしい食事とお酒は、人との円滑なコミュニケーションに役立ちます。冠婚葬祭、歓迎会、送別会などの特別な場面でお酒はかかせないものです。

~まとめ~

お酒を飲むことは、良いことも悪いこともたくさんあります。

コミュニケーションやリラックスの効果を期待しての飲酒はとても良いことですが、

その影にはリスクが伴っていることは忘れては行けません❗️

アルコールを分解する工程で発生する「アセトアルデヒド」は、人体に悪影響を及ぼしますが、

日本人全体で44%の方が、その物質を効率よく分解することができません。

ですから、健康面に気をつけていくためにも、飲酒の際はご自身のペースでうまくコントロールしていくことが大切です✨

ということで今回は「アルコール」についてお伝えしていきました❗️

それではまた、次回のブログでお会いしましょう^ ^

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